K-2(関西ねじ2世会)分科会
K-2分科会ニュース
有意義だった台湾視察旅行
去る6月14日にK-2会の第2回例会として台湾ねじ業界の視察旅行へ行つてきました。K-2会では、視察旅行を若手経営者育成の絶好の機会ととらえ、毎年国内と海外を交互に訪問し、ダイナミックに変動する近隣諸国のねじ業界を視察しています。今回の視察旅行にはK-2会のメンバーより14名、関西ねじより1名ご参加いただきました。
少し年配のねじ業界先輩諸氏ならば、一度は台湾を訪れた事がおありだと思いますが、今回K-2会での視察先企業はボルト、ナット及びパーツホーマー機械メーカーのJERNYAOと台湾最大のナットメーカーであるSAN SHIN FASTECH CORPORATION及びホーマー用金型メーカーであるTAttAN INTERNATIONAL TOOL FORM LTDの3社を訪問しました。第一の訪問先である」ERN YAOでは日本国内の阪村機械と同形状の冷間圧造機を製造しており、その価格は日本国内の約半分だという事でした。同社では受注状況も好調らしく現状の工場が手狭になつてきたので新工場を建設し、近々には完全稼動する予定でした。出来上がってきた製品の品質レベルの問題等はあるかと思いますが、現地台湾のメーカーでは同社の冷間圧造機を購入し、高額な冷間圧造機の初期導入費用の低減化に貢献させ、現地ねじメーカーの競争力強化に貢献している様に見受けられました。
第二の訪間先のSAN SHIN FASTECH CORPORATIttNについては私自身も何度か訪問した事があり、ナットメーカーでは世界最大です。常に15000トン以上の材料在庫を持ち、加えて熱処理と各種表面処理を自社で全て行い、同社のキャッチコピーである伸線から検査。出荷までの一貫生産でコスト削減、納期短縮と品質管理上のメリットを最大限発揮しています。余談ですが同社の現在の大株主は台湾最大のねじ商社であるTAIFASCORPORATIONの現社長である楊龍氏(Long Yang)であり、彼はまたCHINA STEELの筆頭株主でもあります。私たちが訪問した際に日本語で同社のプレゼンテーションしてくれた陳義忠氏(Clay chen)は楊龍氏の娘婿であり、TAIFAS CORPORATIONより役員として経営に参加していました。同社は近年海外生産される自動車業界向けのパーツに注力しており、すでにヨーロッパ、北米とアジア諸国にその販路を着々と広げています。陳義忠氏の当日の会社案内プレゼンテーションは私達日本自動車業界に係わるねじ製造業者への宣戦布告の様にも見受けられました。
最後の訪問先であるTAIWAN INTERNATIONAL TOOL FORM LTDでは、圧造金型を製造する際に高額な3D画像解析ソフトを使い、圧造時の過負荷をシュミレーションし、実際の金型製造前に過負荷を取り除き、同社金型での製品製造時に割れにくい金型を目指し、製品を生産しています。また近年の同社の主力金型は特殊形状品となっており、以前のように規格品の金型の製造はまったく無くなったそうです。見学させてもらつた出荷部門では、同社の販路も多岐にわたり、出荷待ちの製品棚に航空便名により区分けされ世界中に輸出されていました。
最後に今回の旅では、一度のトラブルもなく全員無事に予定どうり帰国出来ました。
